サカツラガン
( マガン属の一種) 学名 : Anser cygnoides 属 : マガン属
サカツラガン, ( マガン属の一種)
学名: Anser cygnoides
属: マガン属
Photo By Alastair Rae , used under CC-BY-SA-2.0 /Cropped and compressed from original
説明
サカツラガンは、湿地、水田、湖沼などに生息する大型のガンです。紀元前頃から家禽化されていたと考えられており、日本でも多く飼育されている家禽のシナガチョウの原種でもあります。オスとメスには体格差があり、最も大きなメスと最も小さなオスのサイズが同じくらいの大きさです。
サイズ
81 - 94 cm
巣の配置
地面
食性
草食性
よくある質問
一般的な情報
行動
河川や湖沼、湿原、河口、干潟などに生息する。 食性は植物食で、植物の茎、葉、根、種子などを食べる。繁殖地では植物の茎、葉、根を食べ、越冬地では主に水生植物(セキショウモ、マコモなど)の根や種子を食べる。 繁殖形態は卵生。水辺の地表に草を積み重ねた巣を作り、4-5月に5-6個の卵を産む。メスのみが抱卵し、抱卵期間は28-30日。メスが抱卵中は、オスが巣の周囲を防衛する。雛は孵化してから75-90日で飛翔できるようになる。
分布
カザフスタン、モンゴル、ロシア南東部、中国、北朝鮮、韓国、日本に分布する。 夏季にカザフスタン、中国北東部、モンゴル南部、ロシア南東部で繁殖し、冬季になると中国南部(主に鄱陽湖)や朝鮮半島(主に漢江)で越冬する。日本では冬季に越冬のため不規則にごく少数が飛来する(まれな冬鳥もしくは迷鳥)。
ステータス
国際自然保護連合(IUCN)により、レッドリストの危急種(VU)の指定を受けている。個体数は安定減少傾向にある。開発による越冬地の破壊や狩猟などにより生息数は激減している。以前は長江中流域および下流域にも多数の個体が越冬していたが、現在では激減している。また三峡ダム建設による、現在の主な越冬地である鄱陽湖での環境の変化が懸念されている。日本にも東京湾(千葉県新浜)で約100羽の越冬群が確認されていたが、1950年以降は定期的に飛来する越冬地は確認されていない。1994年における生息数は50,000羽と推定されている。日本では環境省により、情報不足の指定を受けている。 情報不足(DD)(環境省レッドリスト)