カリガネ
( マガン属の一種) 学名 : Anser erythropus 属 : マガン属
カリガネ, ( マガン属の一種)
学名: Anser erythropus
属: マガン属
説明
全長53 - 66センチメートル。翼長36 - 39センチメートル。翼開長128センチメートル。体重1.4 - 2.5キログラム。全身は暗褐色。額から頭頂にかけては白い。腹部に不規則な黒い横縞が入る。尾羽基部を被う羽毛(上尾筒、下尾筒)の色彩は白い。翼が長く、翼の先端が尾羽よりも後方に突出する。 眼瞼は黄色。嘴は短い。嘴の色彩はピンク色。後肢の色彩は橙色。
サイズ
66 cm
巣の配置
地面
食性
草食性
一般的な情報
行動
湿地や農耕地・牧草地などに生息する。和名のカリは鳴き声に由来し、元々はマガン属の構成種広範を指していた。 食性は植物食で、草(スゲなど)、木の葉などを食べる。 繁殖様式は卵生。主にツンドラ地帯と森林ツンドラの境目で繁殖する。5 - 6月に3 - 8個(平均5個)の卵を産む。抱卵期間は25 - 28日。雛は孵化してから約35日で飛翔できるようになる。
分布
アルバニア、アルメニア、イラク、イラン、インド、ウクライナ、ウズベキスタン、エストニア、カザフスタン、ギリシャ、グルジア、クロアチア、シリア、スウェーデン、スロバキア、スロベニア、セルビア、大韓民国、チェコ、中華人民共和国、朝鮮民主主義人民共和国、トルクメニスタン、日本、ノルウェー、ハンガリー、フィンランド、ブルガリア、ボスニア・ヘルツェゴビナ、ポーランド、北マケドニア共和国、モンゴル、モンテネグロ、ラトビア、リトアニア、ルーマニア、ロシア ロシアの北極圏内の地域やスカンジナビア半島で繁殖し、冬季にインドや中華人民共和国・日本・ハンガリー・カスピ海南岸部や黒海沿岸域などへ南下し越冬する。スカンジナビア半島からヨーロッパロシアで繁殖しヨーロッパ南部から中央アジアにかけての地域で越冬する個体群と、ロシアで繁殖し中華人民共和国・日本・朝鮮半島で越冬する2つの個体群に分かれる。日本には冬季に島根県の宍道湖や宮城県の伊豆沼・長沼などで越冬し(冬鳥)、秋期は渡りの途中に北海道のサロベツ原野などにも飛来する(旅鳥)。