カササギガン
( カササギガン属の一種) 学名 : Anseranas semipalmata 属 : カササギガン属
カササギガン, ( カササギガン属の一種)
学名: Anseranas semipalmata
属: カササギガン属
Photo By GDW.45 , used under CC-BY-SA-3.0 /Cropped and compressed from original
説明
全長およそ90センチメートル (71-92cm)。翼開長およそ150-160センチメートル (120-180cm)。 雌よりも雄のほうが大きく、頭頂にある瘤(こぶ)状の隆起がより顕著である。 雌雄の羽衣は同色で、頭部から頸部が黒く、体部は白い。尾や翼の色彩は黒いが、翼下面の下雨覆、翼上面の雨覆および上背、腰は白い。ほかのガン・カモ類と異なり、風切羽は徐々に抜け換わるため、飛翔できない期間はない。 頭部に瘤状の隆起がある。鉤のあるくちばしから眼にかけて羽毛がなく、ピンク色の皮膚が裸出する。虹彩はオレンジ色。脚は橙黄色で長い。 趾(あしゆび)は、第1趾が長く、第2-4趾の間には水かきがあるがあまり発達しない。気管が非常に長い。
サイズ
70 - 90 cm
色
黒
白
巣の配置
地面
食性
雑食性
一般的な情報
行動
湖沼、湿原、氾濫原などの、通常は沿岸から80キロメートル以内の地域に生息し、小規模な群れを形成して生活するが、条件に恵まれた場所では大群となる。 食性は植物食で、植物の葉、根などを食べる。湿原などを歩き回って食物を探し、また水上を泳ぎ逆立ちして採食する。親は雛(ひな)にくちばしで咥えた食物を与える。 やや分散した集団繁殖地(コロニー)を形成する。繁殖は10-11月の雨季により始まり、オーストラリア北部では1-4月(南東部7-11月)、沼地の地表や水生植物の上に深い椀形の巣をつくり、しばしば染みのある乳白色や灰白色の楕円形の卵を、平均約8個(1-16個)産む。雄1羽と雌2羽で抱卵し、抱卵期間は28日。 鳴き声は、大きくてよく響き、雄のほうがより大きく高い声を発する。
分布
オーストラリア北部(西オーストラリア州のブルーム付近からクイーンズランド州のブリスベン周辺にかけての沿岸より300キロメートル以内)、およびニューギニア島(インドネシア、パプアニューギニア)南部のサバンナ地帯に、通常留鳥として自然分布する。 かつてオーストラリアには、南東部や東・北東部の沿岸にも広く分布していた。ビクトリア州では本種が再移入されている。
ステータス
世界的に脅かされていません。