マナヅル
( Grusの一種) 学名 : Antigone vipio 属 : Grus
マナヅル, ( Grusの一種)
学名: Antigone vipio
属: Grus
Photo By Don Roberson
説明
全長120 - 153センチメートル。全身は灰色や暗灰色。頭頂から後頸、頸部基部にかけて白い。嘴基部は黒い剛毛で被われる個体もいる。耳孔を被う羽毛(耳羽)は暗灰色。耳孔後方から側頸、前頸、下面にかけての羽衣は暗灰色や濃灰色。雨覆は灰白色。初列風切や次列風切の羽先は黒い。三列風切は長く、色彩は白。 眼の周囲から嘴基部にかけて羽毛が無く、赤い皮膚が裸出する。虹彩は橙色や橙黄色。嘴は黄緑色や暗黄緑色。後肢は淡赤色や暗赤色。気管は胸骨(竜骨突起)の間を曲がりくねる。 幼鳥は頭部や頸部が褐色で、雨覆も褐色みをおびる。
サイズ
1.3 m
巣の配置
地面
食性
草食性
一般的な情報
行動
湖や河川の周辺にある開けた湿原や低地の草原などで繁殖し、渡りの途中や越冬地では河川や河口・干潟・農耕地にも飛来する。日本では10月に飛来し、翌2月まで越冬する。 田んぼに住み魚類、昆虫、カエル、スゲ類や水生植物の地下茎や根、植物の種子などを食べる。農耕地では穀物や種子を食べる。 繁殖形態は卵生。湿原にスゲ・アシなどを組み合わせた巣を作る。5月に卵を産む。産卵数は2個。雌雄交代で抱卵し、飼育下での抱卵日数は30 - 33日。生後2 - 3年で性成熟する。
分布
大韓民国、中華人民共和国、朝鮮民主主義人民共和国、日本、モンゴル、ロシア南東部 夏季に中華人民共和国北東部・モンゴル北東部・アムール川およびウスリー川流域・ハンカ湖で繁殖し、冬季になると日本・朝鮮半島中部の鉄原および板門店(東部個体群)、長江下流域・洞庭湖・鄱陽湖(西部個体群)ヘ南下し越冬する。日本では主に出水平野に越冬のため飛来(冬鳥)する。