ソウゲンワシ
( イヌワシ属の一種) 学名 : Aquila nipalensis 属 : イヌワシ属
ソウゲンワシ, ( イヌワシ属の一種)
学名: Aquila nipalensis
属: イヌワシ属
Photo By Geetanjalidhar , used under CC-BY-SA-3.0 /Cropped and compressed from original
説明
体長62-81センチメートル、翼長165-215センチメートル、体重2000-4900グラム、バラつきはあるが概してオスよりもメスの方が大きい。幼鳥は翼、尾に白のラインが入るが成鳥になる4-5歳までには全身茶褐色となる。長い間、本種とサメイロイヌワシは同種と考えられていたがその生態を調査した結果、別種という事実が分かった。獲物を丸呑みする大きな口は目のふち辺りまで切れ込み、イヌワシ、サメイロイヌワシと区別する要素の一つである。また飛行時トビのように尺骨側手根骨部が弓なりなサメイロイヌワシと比べ本種はイヌワシと同様に直線的な翼の形状で滑空する。地上や岩場を歩くのに適した足は小さく指も太短い。
サイズ
81 cm
色
茶
黒
グレー
白
巣の配置
崖
摂食習慣
あまり狩りを好まず主に他の猛禽類の獲物を略奪したり、死肉を食べるスカベンジャーであるが、腐肉は食わず、新鮮なもののみを食す。死肉に群がる同種や他種の猛禽類と入り混じる光景がよく見られる。 餌をめぐるメスの同種間争いは凄まじく頭突きやタックルで相手を威嚇、攻撃する。 餌が乏しい場合や冬場はバッタやイナゴ、シロアリなど昆虫を食したり、自ら小型のスズメ目コウヨウチョウの群れを襲うこともある。また同様に爬虫類やジリス、ネズミなどの小型げっ歯類なども襲うが、狙った獲物を空中から狩るのではなく地上を歩いている時に見つけたものを食すというスタイルである。しばしばハタネズミの巣の前で待ち伏せする本種が目撃されている。このネズミの巣穴付近に巣を作ることが多いのもそのためであると考えられる。 渡り鳥である本種は滞在する場所により食性が大きく変わる。ロシアでは小さなげっ歯類や小動物、渡り中は死肉、南に到着すると狩りをすることはなく、アリ塚を壊し日に2000-4000ものシロアリを主食としながら死肉を漁る。
生息環境
草原のワシは、ルーマニア東部から南ロシアおよび中央アジアの草原を経由してモンゴルまで繁殖します。中東と中央アジアの鳥はアフリカで冬になり、東の鳥はインドで冬になります。その範囲全体で、砂漠、半砂漠、大草原、サバンナなどのオープンで乾燥した生息地を支持しています。パキスタン南東部、特にカラチで見られます。移住中、ネパールのカレなどの特定の場所で多数が見られます。
食性
肉食性
一般的な情報
行動
名前の通り開けた草原、サバンナなどに生息。大型のワシだが、1日の大半を地面や岩場、電柱の上などで何もせず過ごすことが多い怠惰な種である。 生活環境に対しては偏執的な一面を持ち、越冬地に飛来した後も雨量の変化に応じて局所的に場所を変える。頻繁に長距離を移動、春には日に3万羽にもおよぶ本種の渡りがイスラエルエイラットにて観測されている。冬場は100を超える群れを成し、他種の猛禽、特にトビやアシナガワシと共にいることが多い。
分布
ロシア、ルーマニア、カザフスタン、モンゴル、中国北東部など広域に分布。冬になると南アフリカ共和国、アラブ、中国海南省に移動する渡り鳥である。
ステータス
絶滅した
Photo By Geetanjalidhar , used under CC-BY-SA-3.0 /Cropped and compressed from original