チュウサギ
( コサギ属の一種) 学名 : Ardea intermedia 属 : コサギ属
チュウサギ, ( コサギ属の一種)
学名: Ardea intermedia
属: コサギ属
Photo By Rison Thumboor from Thrissur, India , used under CC-BY-2.0 /Cropped and compressed from original
説明
チュウサギは「ダイサギ」、「アマサギ」、「コサギ」などと共に白鷺(シラサギ)と呼ばれます。和名はシラサギの中で中間的な大きさであることに由来します。冬は黄色で夏は黒くなるクチバシや全体が黒い足などの外見的な特徴で他のシラサギと見分けることができます。
サイズ
72 cm
巣の配置
木
食性
魚食性
一般的な情報
行動
河川や湿地、マングローブ林などに生息する。単独もしくは小規模な群れを形成し生活する。内陸の平地を好む。鳴き声は「ゴァー」などで、ダイサギと酷似する。 魚類や両生類などを食べる。日本での観察記録では主に農耕地で採食を行ない、湿地棲に特化し農耕地への依存性が強いことが示唆されている。この観察記録では農耕地では獲物を待ち伏せ29.4 %を魚類・17.4 %ずつを甲殻類と昆虫・11.6 %を両生類が占め、干潟ではゆっくり移動しながら獲物を捕らえ76.3 %を魚類が占めていたとされる。ダイサギやコサギが昼間に水田や湿地、浅い湖沼や河川などの湿地に出て魚や両生類を捕食するのに対し、本種は田植え前の田、休耕田など比較的乾いた場所で、主にバッタなどの昆虫を捕食する。 他種と混合した集団繁殖地(コロニー)を形成する。オスが巣材を運び、メスが営巣する。雌雄ともに抱卵し、抱卵期間は24 - 27日。他の白鷺と同様に、非繁殖期は単独行動するが、繁殖期には水辺の林などに「サギ山」と呼ばれる集団営巣地を取り、一夫一妻である。
分布
サハラ砂漠以南のアフリカ大陸、南アジアからインドシナ半島・中華人民共和国、スンダ列島、オーストラリア北部および東部。冬季になるとカロリン諸島やマリアナ諸島へ移動する個体もいる。日本では夏季に本州や九州に飛来するが(夏鳥)、暖地では越冬することもある。 ユーラシア、アフリカ、オーストラリアの温帯から熱帯に分布する。日本では夏鳥で、本州以南に渡来する。また九州など暖地では少数が越冬する。