マダラウミスズメ
( マダラウミスズメ属の一種) 学名 : Brachyramphus perdix 属 : マダラウミスズメ属
マダラウミスズメ, ( マダラウミスズメ属の一種)
学名: Brachyramphus perdix
属: マダラウミスズメ属
Photo By Lars Petersson
説明
全長は25cmほどで、他のウミスズメ類よりくちばしがやや細長く見える。夏羽では体の上面が褐色で黒褐色の斑が入り、体下面は白色に黒褐色の羽縁が入るため、全身まだら模様のように見える。和名、英名ともこのまだら模様に由来した名前となっている。冬羽では背が黒褐色で腹が白くなる。 目の周囲は白く、肩羽には白色斑がある。
サイズ
23 - 41 cm
食性
魚食性
一般的な情報
行動
ロシアではカラマツ類の林で、巣が発見されている。このうちオホーツク市周辺では海岸から約6キロメートル、サハリンでは海岸から約2キロメートルの地点に巣があった。 非繁殖期は海上で群れをなして生活する。アラスカ沖では数十万羽の群れが目撃されることもある。 本種は、ウミスズメ科としては例外的に針葉樹林の大木のうろに巣を作る。時には海岸からかなり離れた針葉樹林に営巣することもある。しかし、ツンドラ地帯の地上で巣が見つかったという報告もあり、繁殖状況などはまだ不明な点が多い。くわしい生態の調査が待たれる。
分布
大韓民国、中華人民共和国、朝鮮民主主義人民共和国、日本、ロシア東部 カムチャツカ半島やオホーツク海北岸・沿海地方などで繁殖する。1961年に、小清水町藻琴山で繁殖した例がある。以後は確実な繁殖例は報告されていないが、1997年と1998年に知床半島周辺で幼鳥が発見されている。 オホーツク海沿岸、カムチャツカ半島、アリューシャン列島、アラスカからカリフォルニア州にかけての地域で繁殖する。冬季は周辺の海域に残る個体とやや南下する個体に分かれる。 日本では主に冬鳥として、北海道から本州の北日本の海上に渡来する。九州、久米島、伊豆諸島での記録もある。