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シジュウカラガン
( コクガン属の一種) 学名 : Branta hutchinsii 属 : コクガン属
シジュウカラガン, ( コクガン属の一種)
学名: Branta hutchinsii
属: コクガン属
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説明
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サイズ
56-76 cm (22-30 in)
色
茶
黒
グレー
白
巣の配置
地面
一回に産む卵の数
2 - 8 卵
孵化期間
1 雛
雛の数
25 - 28 days
摂食習慣
これらの鳥は主に植物材料を食べます。水を与えているとき、彼らは頭と首を水没させて水生植物に到達します。これらの鳥の群れは、特に移動中や冬に、畑で耕作された残りの穀物を食べることがよくあります。また、昆虫、軟体動物、甲殻類も食べます。
生息環境
夏のツンドラ。冬の湖、沼地、フィールド
食性
草食性
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一般的な情報
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分布
20世紀初頭までは千島列島中部の宇志知島からアリューシャン列島に至るまでの広い範囲で繁殖し、大部分は北米大陸の西海岸へ、一部が東アジアに渡っていたと考えられている。 20世紀初頭、毛皮目的でアカギツネやホッキョクギツネが繁殖地の島々に持ち込まれ激減した。更に渡りの途中や越冬地での狩猟圧も加わって、個体数は急激に減った。1938年〜62年まで観察記録が途絶え、絶滅したと考えられた。1963年に再発見され、保護活動が開始された。 日本へは越冬地として飛来していたが、集団での飛来は1930年代頃に見られなくなった。日本では昭和初期までは、宮城県仙台市付近にシジュウカラガンの一大越冬地があったが、1940年代に集団飛来は途絶えた。その後も、宮城県の伊豆沼ではマガンの群れに混じってごく少数が定期的に渡来している。 近年の国際的な保護の実施により、個体数が増加し、日本にも1000羽単位での飛来が復活した。1983年に八木山動物公園が米国から9羽を譲り受けて繁殖事業を始め、1995年にロシア科学アカデミーと共同で千島列島の越渇磨島で放鳥を開始。2010年までに551羽を自然界に戻した。2014年12月下旬から日本への飛来が1000羽を超えた。その後、人工繁殖等やキツネ駆逐等の継続的な種の保存努力により、今日の羽数が回復した。絶滅危惧種の人為的回復の事例のひとつとされる。 2018年6月、放鳥を行っていたエカルマ島から南東方向に約8kmの距離にある捨子古丹島において、幼鳥を含む26個体が目撃されていたことが報告され、島内で繁殖している可能性が示された。 日本に飛来するのは、主に亜種シジュウカラガン(学名:Branta hutchinsii leucopareia)であり、亜種ヒメシジュウカラガン(学名:Branta hutchinsii minima)も少数飛来する模様。
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ステータス
世界的に脅かされていません。