ケイマフリ
( ウミバト属の一種) 学名 : Cepphus carbo 属 : ウミバト属
ケイマフリ, ( ウミバト属の一種)
学名: Cepphus carbo
属: ウミバト属
Photo By Lars Petersson
説明
体長は40cmほどで、ハトより少し大きい。夏羽は全身が黒で、目のまわりから目尻にかけて白い。冬羽は目のまわりの白が小さくなってアイリングとなり、喉から腹にかけて白くなる。羽色は近縁種のウミバトに似るが、ウミバトの夏羽は顔が黒くて翼が白く、冬羽ではアイリングがない。 「ケイマフリ」という名称はアイヌ語名のケマフレ(kemahure「足が赤い」の意)に由来し、その名の通り鮮やかな赤橙色の足をもつ。一方、英名の"Spectacled"は「眼鏡をかけた」という意味で、目の周囲の白い模様を指している。 幼鳥の第1回冬羽は成鳥の冬羽に似るが、アイリングが不明瞭。
サイズ
38 cm
食性
魚食性
一般的な情報
行動
繁殖期には断崖に集まり、岩のすき間で繁殖する。一度の産卵で2つの卵を産み、雌雄で約1ヶ月抱卵する。孵化後は1ヶ月以上かけて雛を育てる。冬は繁殖地周辺の海上で小さな群れをつくり生活し、あまり姿を見ることはない。潜水してカジカ類などの魚類、小型のカニなどの甲殻類、小型の頭足類などを捕食する。
分布
おもにカムチャツカ半島東岸からオホーツク海、日本海まで分布する。日本では北海道羽幌町天売島、知床半島、積丹半島など北日本の各所に繁殖地が点在するが、ウミガラス同様にハシブトガラスやオオセグロカモメなどの捕食圧が大きく、繁殖個体数は減少傾向という。
ステータス
絶滅危惧II類 (VU)(環境省レッドリスト)