ユリカモメ
( Chroicocephalusの一種) 学名 : Chroicocephalus ridibundus 属 : Chroicocephalus
ユリカモメ, ( Chroicocephalusの一種)
学名: Chroicocephalus ridibundus
属: Chroicocephalus
Photo By hedera.baltica , used under CC-BY-SA-2.0 /Cropped and compressed from original
説明
品種判別が難しいとされるカモメの中でも、ユリカモメは、赤い足と口ばしが特徴で判別が容易です。川や海岸などの水辺でよく見られます。東京都や滋賀県大津市、福岡県福岡市の自治体の鳥として指定されており、松尾芭蕉の一句にも「都鳥」として登場します。
サイズ
38 - 44 cm
巣の配置
地面
一回に産む卵の数
1 - 4 卵
食性
雑食性
一般的な情報
行動
海岸、内陸の湖沼や河川に比較的大規模な群を作り生活する。大きな河川では河口から10 km以上も遡る。夜は海に戻り、沖合のいかだなどを塒とする。京都市の鴨川でも多くの個体が観察される。鴨川のものは比叡山上空を通過し、琵琶湖で夜を過ごす。基本的にはカモメ科と同じく魚や甲殻類、オキアミを食べるが、カモメ科としては珍しく様々な環境に対応できるので雑食性で、近くに水草が生えている河川や池では昆虫や雑草の種子などを食べ、港では不要な捨てられた魚を食べ、時には人の食べ物や売られている魚を横取りすることも少なくない。その他に市街地や農村では人のゴミをあさるので同じく餌場にいるカラスなどの他の鳥と取り合いなどの喧嘩をすることもある。昼間は常に餌場近くにおり、夜間はこれとは異なる海上や湖で過ごす。 栃木県では、1974年以降、本種の記録が著しく増加している。宇都宮市と真岡市鬼怒川の記録によると、渡来時期は主に4月と10-11月であり、渡りのときには内陸部を通過しているものと思われる。 夏に繁殖するため、日本では基本的に営巣しない。
分布
ユーラシア大陸北部やイギリス、アイスランドなどで繁殖し、冬は南下しヨーロッパ、アフリカ、インド、東南アジアへ渡りをおこない越冬する。北アメリカ東海岸に渡るものもいる。 日本では冬鳥として、北海道から南西諸島まで広く渡来し、小型のカモメ類の大半が本種である。ただし、北海道では厳冬期にはほとんど見られなくなる。主に、全国の海岸や河川、沼地などに普通に渡来する。 国際自然保護連合(IUCN)により、軽度懸念(LC)の指定を受けている。1992年に多摩動物公園が、ユリカモメで繁殖賞を受賞した
Photo By hedera.baltica , used under CC-BY-SA-2.0 /Cropped and compressed from original