オオアカゲラ
( アカゲラ属の一種) 学名 : Dendrocopos leucotos 属 : アカゲラ属
オオアカゲラ, ( アカゲラ属の一種)
学名: Dendrocopos leucotos
属: アカゲラ属
Photo By Francesco Veronesi , used under CC-BY-SA-2.0 /Cropped and compressed from original
説明
全長28cm (25-30cm)、翼開長49cm。和名はアカゲラよりも大型であることに由来する。上面は黒い羽毛で覆われ、白い横縞状になる。体側面には黒い縦縞が入る。腹部や尾羽基部の下面(下尾筒)はやや赤味がかかる。 虹彩は暗赤色。嘴はやや長い(嘴峰長3.7-4.3cm)。嘴や足の色彩は暗灰色。 雄の成鳥は頭頂が赤い羽毛で覆われる。雌の成鳥は頭頂が黒い羽毛で覆われる。幼鳥は頭頂が暗赤色の羽毛で覆われる。 D. l. subcirris 亜種エゾオオアカゲラ 上面の白斑がやや大きく、下面はより白色みを帯びる。 D. l. owstoni 亜種オーストンオオアカゲラ 上面は黒色部が多くて白斑が少なく、下面は暗褐色みを帯びる。
サイズ
28 cm
色
黒
赤
白
巣の配置
空洞
食性
食虫性
一般的な情報
行動
枯木の多い落葉広葉樹林や針葉樹林、針広混合林に生息する。群れは形成せず、単独やペアで生活する。繁殖期には縄張りを形成する。 食性は雑食で、昆虫(甲虫類の幼虫)、節足動物、陸棲の貝類、果実、種子などを食べる。樹上で採食を行うが、冬季になると地表で採食を行うこともある。繁殖には主に昆虫を食べ、雛にも昆虫を与える。冬季になると主に果実や種子を食べる。 大木の幹に入口直径6-7cm、深さ約40cmの穴を空けた巣に、日本では4-5月に1回に3-5個の白色無斑の卵を産む。雌雄交代で抱卵し、抱卵期間は11-16日。雛は孵化してから24-28日で巣立つ。 鳴き声は、キョッ、キョッ。ドラミング音はアカゲラよりも大きい。
分布
ヨーロッパ東部、スカンディナヴィア南部、コーカサス、シベリア南部、モンゴル、中国東北部、ウスリー地方、朝鮮半島、樺太、日本、台湾、中国東南部などに分布する。 アゼルバイジャン、アルバニア、アルメニア、イタリア、ウクライナ、エストニア、オーストリア、カザフスタン、ギリシャ、クロアチア、ジョージア、スウェーデン、スペイン、スロバキア、スロベニア、セルビア、大韓民国、チェコ、中華人民共和国、朝鮮民主主義人民共和国、ドイツ、トルコ、日本、ノルウェー、ハンガリー、フィンランド、フランス、ブルガリア、ベラルーシ、ボスニア・ヘルツェゴビナ、ポーランド、マケドニア、モルドバ、モンゴル、モンテネグロ、ラトビア、リトアニア、リヒテンシュタイン、ルーマニア、ロシア。 日本には、4亜種(エゾオオアカゲラ、オオアカゲラ、ナミエオオアカゲラ、オーストンオオアカゲラ)が 留鳥として周年生息する。
ステータス
世界的に脅かされていません。