ワタリアホウドリ

繁殖は洋上の島嶼でおこなうが、抱卵期間75～85日、ヒナが巣立つまでの期間9ヶ月～1年、ヒナが繁殖できる成鳥になるまでの期間7～8年はどれも鳥類最長の部類にはいる。抱卵と育すうの期間を合わせると1年を超えることもあり、ふつう親鳥は隔年でしか繁殖しない。 若鳥は全身の羽毛が褐色だが、年をとるにしたがって胴体の羽毛が白くなってゆく。寿命は平均30年、最長50年ほどと考えられている。 魚やイカを捕食するが、近年はマグロ延縄などにかかって溺死する個体が多いという。

南半球に広く分布しているが、カリフォルニア州、ポルトガル、地中海など北半球でも稀に記録されている。 日本では「迷鳥」として1度だけ、1970年に尖閣諸島近海で記録されている。

IUCNは、ワタリアホウドリを脆弱なステータスとしてリストしています。成人の死亡率は年間5％から7.8％です。繁殖範囲はわずか1,900 km（730平方マイル）ですが、発生範囲は64,700,000 km（25,000,000平方マイル）です。 2007年には、推定25,500羽の成鳥があり、サウスジョージア島では1,553ペア、プリンスエドワード島では1,850ペア、マリオン島では1,600ペア、クロゼット島では2,000羽、ケルゲレン島では1,100羽、マッコーリー島では12羽に分類されました。合計8,114の繁殖ペア。サウスジョージア州の人口は年間1.8％減少しています。プリンスエドワード島とクロゼット島の鳥のレベルは安定しているようですが、最近では個体数の減少が見られます。彼らの生存に対する最大の脅威ははえ縄漁である。しかし、汚染、主にプラスチックと釣り針も犠牲になっています。 CCAMLRはサウスジョージア周辺のアホウドリの混獲を99％減らすための措置を導入しており、他の地域漁業委員会は同様の措置を講じて死者を減らしています。プリンスエドワード諸島は自然保護区であり、マッコーリー諸島は世界遺産です。最後に、クロゼ諸島とケルゲレン諸島の大部分は自然保護区です。