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パプアソデグロバト
( ミカドバト属の一種) 学名 : Ducula spilorrhoa 属 : ミカドバト属
パプアソデグロバト, ( ミカドバト属の一種)
学名: Ducula spilorrhoa
属: ミカドバト属
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説明
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パプアソデグロバトは、大型のふっくらしたハト類であり、全長38-44cm、翼開長45cm。全体的に白色ないし淡黄色で、飛行羽(風切羽)と尾(尾羽)の一部は黒く、下尾筒にも黒い斑点がある。くちばしは淡色で、目は黒い。果実を食べることで、頭部が褐色に汚れていることがある。
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サイズ
44 cm
巣の配置
木
食性
果食性
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一般的な情報
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分布
オーストラリア(西オーストラリア州北-東部、ノーザンテリトリー北部、トレス海峡諸島を含むクイーンズランド州北部)、ニューギニア島、アルー諸島、チェンデラワシ湾の島々、ダントルカストー諸島、ルイジアード諸島の森林、疎林、サバンナ、マングローブ林、低木林に生息する。また、オーストラリアのニューサウスウェールズ州では迷鳥として記録されている。知られる限りにおいて、ほとんどの個体群は留鳥もしくはわずかに局所的な移動をするとされるが、クイーンズランド州の個体は2-4月にニューギニアに向けて出発し、7-8月に戻ってくる。
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ステータス
本種は、かつてオーストラリアのケアンズに大きなコロニー(集団繁殖地)があった。エドマンド・バンフィールド (Edmund Banfield) は1908年に、ダンク島(英語版)には、2マイルにもおよぶコロニーがあり、「全10万羽が朝夕行き交う」と記した。それは1982年にハロルド・フリス(英語版)によって記載され、「熱帯地方の偉大な鳥類学的経験の一つ」としてこれらの隊列について述べている。しかし、19世紀から20世紀初頭には、有害種ないし娯楽的狩猟の容易な標的として捉えられ、質的虐殺の対象となった。Margaret & Arthur Thorsborne のような保全活動家が本種を保護し、その数の監視活動を指揮する前に、個体群は急速に減少した。 個体数は、現在徐々に増加しており、オーストラリアにおける保全状況は推定3万羽とされる。本種は、その分布域の各地方においてほとんどが一般的状態にあり、そのことからバードライフ・インターナショナルおよびIUCN (国際自然保護連合)により軽度懸念 (LC) に分類されている。
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