ホオジロ
( ホオジロ属の一種) 学名 : Emberiza cioides 属 : ホオジロ属
ホオジロ, ( ホオジロ属の一種)
学名: Emberiza cioides
属: ホオジロ属
Photo By Alpsdake , used under CC-BY-SA-3.0 /Cropped and compressed from original
説明
ホオジロはスズメと同じくらいの大きさで、森林周辺、農地、草原、河原などの明るく開けた場所に生息します。オスの成鳥の顔は白と黒の模様で、喉、眉斑、頬が白く、これが和名の由来になっています。メスは一度に3~5個の卵を産んで温めますが、カッコウに托卵されることもあります。
サイズ
17 cm
色
茶
黒
グレー
白
食性
穀食性
一般的な情報
行動
平地や丘陵地の森林周辺、農耕地、草原、荒地、果樹園、河原など明るく開けた場所に生息する。主に地上や低い樹上で活動し、丈の高い草の茂みに潜むことがあるが、高木の梢にはほとんど行かない。単独または数羽ほどの小さな群れで行動する。 食性は雑食性で、繁殖期には昆虫類、秋から冬には植物の種子を食べる。 繁殖期は日本では4-7月。低木の枝や地上に枯れ草を組んで椀状の巣を作り、一度に3-5個前後の卵を産む。畑の背の高い作物の間に営巣することもある。卵は白色で、黒褐色の斑点や曲線模様がある。また、カッコウに托卵されることがある。抱卵期間は約11日で、雌が抱卵する。雛は約11日で巣立ちするが、その後も親から給餌を受け約1ヶ月で親から独立する。 春になるとオスは草木の上に止まってさえずる。地域や個体による差があるが、さえずりの節回しは独特で「ピッピチュ・ピーチュー・ピリチュリチュー」などと聞こえる。この鳴き声の聞きなしとして「一筆啓上仕候」(いっぴつけいじょうつかまつりそうろう)「源平つつじ白つつじ」などが知られている。
分布
シベリア南部、中国から沿海地方、朝鮮半島、日本まで、東アジアに広く分布する。 日本では種子島、屋久島から北海道まで分布し、身近な野鳥の一つである。基本的に長距離の渡りはしない留鳥だが、北海道などの寒冷地では夏鳥として渡来繁殖し、冬季は暖地や南方へ移動する。
ステータス
国際自然保護連合(IUCN)により、軽度懸念(LC)の指定を受けている。個体数は安定している。 日本では、千葉県でレッドリストの要保護生物(C)(環境省の絶滅危惧II類相当)、埼玉県で地帯別危惧の指定を受けている。