マユダチペンギン
( イワトビペンギン属の一種) 学名 : Eudyptes sclateri 属 : イワトビペンギン属
マユダチペンギン, ( イワトビペンギン属の一種)
学名: Eudyptes sclateri
属: イワトビペンギン属
説明
体長約60 - 70センチメートル。雌雄同色だが雄の方がやや大きい。背面と顔と喉は黒色で前面は白色。くちばしは橙褐色でまわりの白い肌が際立っている。虹彩は赤褐色。足はピンク色から白色で足の裏は黒色。 黄色い眉のような冠羽は目の上を通って斜め上に伸びている。ほかのマカロニペンギン属(英語版)と比較すると冠羽が逆立っている。英名Erect-crested Penguinの「Erect-crested」は「逆立った冠羽」という意味である。また、スネアーズペンギンと比較して、冠羽がほぼ平行である。冠羽は自在に上げ下げできる ヒナは背中がチョコレート色で前面は白色から薄いクリーム色。
サイズ
68 cm
巣の配置
地面
食性
魚食性
一般的な情報
行動
社会的。一夫一妻制と考えられている。
分布
ニュージーランドのアンティポデス諸島、バウンティ諸島で繁殖している。少数の繁殖については同国のキャンベル島(1940年代)、オークランド諸島(1976年)などでの記録がある。 アンティポデス諸島では、ヒガシイワトビペンギン(英語版)が本種のコロニーに混ざって繁殖することがある。一方、オークランド諸島やキャンベル島でも本種がヒガシイワトビペンギンのコロニーに混ざっていることがある。 非繁殖期には、同国のキャンベル島やスネアーズ諸島など亜南極諸島、本島やチャタム諸島で確認されている。ニュージーランド領域外ではオーストラリア南海岸沿いやケルゲレン諸島、フォークランド諸島、マッコーリー島で確認されている。
ステータス
IUCN(国際自然保護連合)の2017年度版レッドリストでは、3世代にわたり急速に個体数が減少している点、繁殖地がアンティポデス諸島とバウンティ諸島に限られている点からEndangered(絶滅危惧種)に分類している。ただし、減少率は緩やかになっていると見られている。2017年度版レッドリストにおける成鳥の個体数は約150,000羽と推定されている。 また、アメリカでは2010年にESA(絶滅の危機に瀕する種の保存に関する法律)により保護の対象になった。