オオセッカ
( Locustellaの一種) 学名 : Helopsaltes pryeri 属 : Locustella
オオセッカ, ( Locustellaの一種)
学名: Helopsaltes pryeri
属: Locustella
説明
全長11 - 14センチメートル。尾羽は楔形で長い。上面の羽衣は褐色で、黒や黒褐色の縦縞が入る。体下面の羽衣は白い。体側面は褐色。眼上部にある眉状の斑紋(眉斑)は淡褐色。頬や耳孔を被う羽毛(耳羽)は淡褐色。翼は黒褐色で、羽毛の外縁(羽縁)は黄褐色。雨覆や三列風切には黒褐色の斑紋が入る。 嘴の色彩は黒く、下嘴基部は褐色。後肢の色彩は淡褐色。
サイズ
13 cm
食性
食虫性
一般的な情報
行動
海岸や河口、湖沼の周辺にある湿性草原、アシ原などに生息する。 メイガ類・コオロギ類・ササキリなどの昆虫、クモなどを食べる。仏沼ではイイズナによる雛の捕食が報告されている。 繁殖様式は卵生。婚姻様式は一夫多妻。ヨシやススキなどの根元にお椀状やドーム状の巣を作る。巣の材質や形状は大きく3つに分かれ枯草からなるドーム状(枯草の多い湿った場所)・枯草の根元にお椀状(中間型・もしくは下生えが乏しい環境)・生きた草からなる大型のドーム状(生きた草が多い乾燥した場所)の形状がみられる。6 - 8月に2 - 6個の卵を産む。メスのみが抱卵し、抱卵期間は約12日。雛は孵化してから約12日で巣立つ。
分布
中華人民共和国北東部、日本(中部地方以北)、ロシア(ウスリー地方) タイプ産地は東京(当時の東京府)とされるが、羽田村か六郷村(東京都・現在の大田区)であったと考えられている。大韓民国やモンゴル東部でも少数の記録がある。 旧北区東部に生息する。 より詳細には、夏季に青森県(岩木川河口、仏沼)、茨城県(霞ヶ浦)、千葉県(利根川下流域)などで繁殖し、関東地方から瀬戸内海沿岸にかけての太平洋側で越冬し、雪の少ないアシ原に広く分布していると考えられている(留鳥)。宮城県の河口域・湿地等で冬季の生息が確認されている。