ヨーロッパクロガモ
( クロガモ属の一種) 学名 : Melanitta nigra 属 : クロガモ属
ヨーロッパクロガモ, ( クロガモ属の一種)
学名: Melanitta nigra
属: クロガモ属
Photo By Marton Berntsen , used under CC-BY-SA-4.0 /Cropped and compressed from original
説明
全長44-54センチメートル。翼開張79-90センチメートル。体重0.6-1.4キログラム。種小名nigraは「黒い」の意で、和名と同義。 虹彩は褐色。嘴の色彩は黒い。後肢の色彩は黒や黒褐色。 オスの成鳥は全身の羽衣が黒い。メスや幼鳥は全身の羽衣が黒褐色。メスには頬や喉に汚白色や淡灰色の明色斑が入る。オスの幼鳥は上嘴に黄色部がある。 M. n. americana クロガモ オスは上嘴基部は黄色く隆起する。 M. n. nigra ヨーロッパクロガモ 上嘴に黄色部があり、上嘴基部に黒い瘤がある。
サイズ
54 cm
色
茶
黒
黃
寿命
16年間
巣の配置
地面
食性
水生無脊椎動物捕食性
一般的な情報
行動
非繁殖期には海洋に生息する。繁殖期には主に高地ツンドラ内にある沼地などに生息する。非繁殖期には群れを形成する。 食性は動物食で、貝類、甲殻類(カニ、フジツボなど)、昆虫、魚類の卵などを食べる。繁殖期には淡水性の貝類や昆虫、非繁殖期には海洋性の貝類、甲殻類などを食べる。 繁殖形態は卵生。6-7月に水辺の草原や藪地に枯れ草などを組み合わせた巣を作り、6-9個の卵を産む。抱卵日数は27-31日。雛は孵化してから45-50日で飛翔できるようになる。
分布
M. n. americana クロガモ シベリア東部、アラスカ州西部で繁殖し、冬季になるとアメリカ合衆国、中華人民共和国、日本、アリューシャン列島の沿岸域へ南下し越冬する。北海道では幼鳥が観察されたことがあり、繁殖している可能性もある。 M. n. nigra ヨーロッパクロガモ アイスランド、シベリア西部、ヨーロッパ北部で繁殖し、冬季になるとアフリカ大陸北西部、ヨーロッパの沿岸域へ南下し越冬する。
ステータス
世界的に脅かされていません。