コウライアイサ
( ウミアイサ属の一種) 学名 : Mergus squamatus 属 : ウミアイサ属
コウライアイサ, ( ウミアイサ属の一種)
学名: Mergus squamatus
属: ウミアイサ属
説明
全長52-62センチメートル。翼長オス25-26.5センチメートル、メス24-24.5センチメートル。翼開張70-86センチメートル。頭頂から後頭にかけての2段状に羽毛が伸長し(冠羽)、特に後頭で顕著。体側面の羽衣は白く、灰色や黒の鱗状の斑紋が入る。雨覆や次列風切、三列風切の色彩は白く、初列風切の色彩は黒い。 虹彩は褐色。嘴先端の鉤状突起が不明瞭。鼻孔は嘴の中央に開口する。嘴の色彩は赤く、先端は黄色。後肢の色彩は赤や橙色。 オスは頭部から体上面の羽衣が金属光沢のある緑黒色、頸部から体下面の羽衣がピンク色。メスは頭部から体上面の羽衣が褐色で眼先が黒く、体上面の羽衣は灰色、頸部から体下面の羽衣が白い。
サイズ
62 cm
巣の配置
空洞
食性
魚食性
一般的な情報
行動
繁殖地では森林内の渓流に生息し、非繁殖地では開けた河川や湖沼に生息する。非繁殖地では小規模な群れを形成する。 食性は動物食で、主に魚類を食べる。 繁殖形態は卵生。大木の樹洞に巣をつくり、1回に8-12個の卵を産むと考えられている。
分布
朝鮮民主主義人民共和国、中華人民共和国、ロシア南東部 中華人民共和国東部、ロシア南東部(沿海地方、ハバロフスク地方)、朝鮮半島北部で繁殖し、冬季になると中華人民共和国南部へ南下し越冬する。和名は朝鮮半島(高麗)で確認された例があることに由来する。日本では1986年に木曽川に飛来して以降、冬季に越冬のため数羽が飛来する(まれな冬鳥)。 鹿児島県では、2011年12月から2012年4月にかけて最大で9羽が観察・撮影されており、3月には交尾行動も観察・撮影された。