イソヒヨドリ
( イソヒヨドリ属の一種) 学名 : Monticola solitarius 属 : イソヒヨドリ属
イソヒヨドリ, ( イソヒヨドリ属の一種)
学名: Monticola solitarius
属: イソヒヨドリ属
説明
イソヒヨドリはその名前に含まれる「ヒヨドリ」とは別種の鳥です。和名の「イソ」は、かつて海辺に生息したことから名付けられましたが、現在では内陸部や高地でも姿を見ることができます。美しいさえずりで知られています。
サイズ
23 cm
食性
雑食性
一般的な情報
行動
イソヒヨドリは世界的には標高2,000-4,000mの高山の岩石地帯に生息する鳥である。 日本ではかつては磯や港など海岸周辺が主要な生息地域であったが、1980年頃から内陸部の地方都市で繁殖が確認されるようになり、2000年代に入ってその数はさらに増加している。2019年現在では関東、近畿など大都市圏で見かけることも珍しくなく、電線や看板に留まっていたり、住宅地やビルの間を飛び回る姿を見かけたり、綺麗な鳴き声を聞くことができる。オスは日本では珍しい青い部分の多い鳥であるため、地域で「幸せの青い鳥」と呼ばれることがしばしばある。 おもに地上で餌を探し、肉食甲殻類や昆虫類、トカゲなど、いろいろな小動物を捕食する。人の食べ残しも食べる。 単独行動で、群れは作らない。つがいでさえ距離を取ることがある。 カラスやハクセキレイ等と同じ肉食を主とする鳥であり、小笠原諸島ではカラスとスズメが存在しないため、人家の周りでゴミ捨て場漁りなどをしているのがカラスの代わりにイソヒヨドリが行うという珍しい光景も見られる。 春にはツグミ科特有の声量のある美声でさえずる。その声音と節回しは複雑である。 また、イソヒヨドリは繁殖期以外でも天気の良い日はさえずることが知られている。 通常は岩陰などの岩の隙間等に営巣するが、都市部ではビルの屋上、屋根の隙間、通風口などに営巣して人々を驚かせることもある。 産卵は地域により差があるが本州では5月初旬ごろ行われる。巣は枯れた雑草などの寄せ集めである。通常、5、6個程度の卵を産む。雛は濃い鼠色をし、2週間程度で巣立つ。この間、雄のみが餌を運ぶ。
分布
アフリカからユーラシア大陸、インドネシア、ニューギニアまで広く分布する。
ステータス
世界的に脅かされていません。