ニシツメナガセキレイ
( セキレイ属の一種) 学名 : Motacilla flava 属 : セキレイ属
ニシツメナガセキレイ, ( セキレイ属の一種)
学名: Motacilla flava
属: セキレイ属
Photo By Zeynel Cebeci , used under CC-BY-SA-4.0 /Cropped and compressed from original
説明
全長16.5cm。体重20-35g。尾羽はやや長い。 上嘴の色彩は黒く、下嘴の色彩は上嘴より淡いかピンク色を帯びる。後肢の色彩は黒い。 夏羽は胴体背面が緑褐色、腹面は黄色の羽毛で覆われる。種小名flavaは「黄色の」の意で、英名(yellow=黄色)と同義。冬羽は背面が緑みがかった暗褐色、腹面が淡黄色の羽毛で覆われる。幼鳥は背面が緑褐色、腹面が黄褐色の羽毛で覆われる。眼上部の眉状の斑紋(眉斑)や嘴基部から頸部にかけて入る斑紋(顎線)は黄褐色。 M. f. macronyx キタツメナガセキレイ 夏羽は頭頂から後頸が暗灰色。眼先や頬、喉が白く、眉斑が入らない個体が多い。 M. f. plexa シベリアツメナガセキレイ 夏羽は頭頂から後頸が青みがかった暗灰色の羽毛で覆われる。頬は暗灰色。眉斑が入らないか、あっても眼後部にのみ細く白い眉斑がある。 M. f. simillima マミジロツメナガセキレイ 夏羽は頭頂から後頸が青みがかった暗灰色の羽毛で覆われる。頬は青みがかった暗灰色。眉斑や喉が白い。 M. f. taivana ツメナガセキレイ 夏羽は頭頂から後頸が緑褐色の羽毛で覆われる。眉斑は黄色。
サイズ
16 cm
寿命
8年
巣の配置
地面
食性
食虫性
一般的な情報
行動
草原、湿地、海岸、農耕地などに生息する。小規模な群れを形成し生活する。 食性は動物食で、主に昆虫類を食べる。主に地表を徘徊し、獲物を捕食する。 繁殖形態は卵生。地面の窪みに苔などで皿状の巣を作り、5-6月に4-6個の卵を産む。年に2回繁殖することが多い。主にメスが抱卵し、抱卵期間は12-14日。雛は孵化してから10-13日で巣立ち、巣立ちしてから数日で飛翔できるようになる。生後1年で性成熟する。
分布
ハクセキレイ属では唯一北アメリカ大陸にも分布する。 アフリカ大陸、ユーラシア大陸、アイルランド、インドネシア、アメリカ合衆国(アラスカ州)、日本、フィリピン 夏季にユーラシア大陸中緯度地方以北、アラスカで繁殖し、冬季はアフリカ大陸、ユーラシア大陸南部、インドネシアなどへ渡り越冬する。日本では主に渡りの途中に飛来(旅鳥)するが、夏季に亜種ツメナガセキレイが北海道(サロベツ原野、ベニヤ原生花園等)で繁殖し(夏鳥)、冬季に亜種キタツメナガセキレイが越冬のため主に沖縄県に飛来(冬鳥)する。渡りの時期には九州で比較的多く観察される。
ステータス
世界的に脅かされていません。
Photo By Zeynel Cebeci , used under CC-BY-SA-4.0 /Cropped and compressed from original