モモアカノスリ
( モモアカノスリ属の一種) 学名 : Parabuteo unicinctus 属 : モモアカノスリ属
モモアカノスリ, ( モモアカノスリ属の一種)
学名: Parabuteo unicinctus
属: モモアカノスリ属
Photo By Jorgesienna , used under CC-BY-SA-4.0 /Cropped and compressed from original
説明
成鳥の体長は46-76cm、翼長は110cm。 約40%の個体に性的二形が見られ、メスの方がオスよりやや大きい。体重は、アメリカ合衆国での統計によるとオスは平均して約710g、一方メスは1020g以上になる。羽色は黒褐色で肩、翼の裏側、腿が赤みがかり、 尾端と尾の基部は白、脚と蝋膜は黄色い。とても不快な声で鳴く。 幼鳥は成鳥に似るが、全体的に縞っぽくなる。飛翔時には翼の下側が茶色と黄褐色の縞になっているのがよく見える。
サイズ
43 - 61 cm
寿命
14年
巣の配置
木
一回に産む卵の数
1 - 5 卵
雛の数
31 - 36 days
巣立つまでの期間
44 - 48 days
摂食習慣
ハリスのタカの餌は、鳥、トカゲ、哺乳類、大きな昆虫などの小さな生き物で構成されています。群れで狩りをすることが多いため、ハリスのタカはより大きな獲物を倒すこともできます。特に一般的ではありませんが、ハリスのタカは2キロ(4.4ポンド)を超える獲物をとることがあります。ハリスの鷹の群れの北部で主な獲物である砂漠のワタオオハシコウ(Syvilagus auduboni)の体重は通常800 g(1.8 lb)以下です。
生息環境
ハリスのタカはまばらな森と半砂漠に生息し、南アメリカの生息域の一部と同様に、マングローブ湿地を含む生息域のいくつかの湿地(いくつかの木がある)(HowellとWebb 1995)に住んでいます。重要な止まり木と巣の支持は、散在するより大きな木またはその他の機能(たとえば、電柱、森の端、立っている枯れ木、生きている木、岩、サワロ)によって提供されます。
食性
肉食性
一般的な情報
行動
主に疎林や半砂漠域に生息し、地域によっては木が疎らに生えた沼地などにも住む。南米ではマングローブの生える河口湿地にも生息する。留鳥であり渡りはしない。 小鳥、トカゲ、哺乳動物、および大きな昆虫など、さまざまな生き物を捕食する。体に比較すると大きなノウサギのような獲物を狩ることもあるが、これは本種が他の猛禽類に類例を見ない社会性を有しており、2-6羽の群れで狩りを行う。この習性は獲物の少ない砂漠の気候に適応した結果と考えられている。ふつう、猛禽類はどの種も通常単独で狩りを行い、繁殖期もしくは渡りのとき以外に群れることはない。 またそれゆえ本種は様々な猟法にも長けており、その一つが馬跳び leapfrog と呼ばれる猟法である。これは、まず小さな群れが前方を飛んで獲物を探し、続いて後方の群れが前へ出て獲物を探すといった猟法で、獲物をしとめて分け合うまで続けられる。また獲物の周囲をぐるりと取り囲んで、一羽ずつ獲物に攻撃を仕掛けるといった狩りも行う。 多化性であり、年に2-3回繁殖する。本種はメス1羽、オス2羽の計3羽で営巣していることがよくあり、そのメスがどちらのオスとも交尾するので一妻多夫制なのかどうか議論されている。巣はメスが主となって小さな木、低木の茂み、またはサボテンに懸けられる。本種の大きさに較べるとややこぢんまりしており、外側には木の枝や根、茎といった素材を用い、中に葉、こけ、樹皮及びひげ根などが敷かれる。2-4個の白または薄青白い地色に薄茶もしくはグレーの小斑点のついた白い卵が産みつけられ、抱卵は主にメスが担当し31-36日も経てば孵化する。孵ったばかりのヒナは当初薄黄色だが5-6日も経つと濃い茶色に変わる。ヒナは孵化後 38 日目には巣から離れるようになり、45-50日も経つと羽が生えそろい飛ぶようになる。巣立った若鳥は長いときは3年間親と共に行動し、弟や妹の世話を見る。
分布
アメリカ合衆国南西部からチリ南部、アルゼンチン中央部まで。人為移入はされていないが、近年イギリスでかご抜けした個体が野外で繁殖しているといった報告がある。本種の野生個体数は生息地における環境破壊により低減しているが、場所によっては新たに進出した地域があることが知られている。
ステータス
世界的に脅かされていません。
Photo By Jorgesienna , used under CC-BY-SA-4.0 /Cropped and compressed from original