ヒガラ
( シジュウカラ属の一種) 学名 : Periparus ater 属 : シジュウカラ属
ヒガラ, ( シジュウカラ属の一種)
学名: Periparus ater
属: シジュウカラ属
Photo By Ken Billington , used under CC-BY-SA-3.0 /Cropped and compressed from original
説明
ヒガラは低山帯から亜高山帯の常緑広葉樹林や針葉樹のある林に生息する留鳥です。越冬期になると、低地の針葉樹林や平野に下りてきて、他の個体やゴガラなどと群れを形成して過ごします。小枝の先や葉先を動き回り、昆虫やその卵を捕食します。クチバシを起用に使って、木の冬芽、若いマツカサ、ササの葉などに潜んでいる虫をついばむことできます。
サイズ
10 - 12 cm
食性
食虫性
よくある質問
一般的な情報
行動
平地、山地、亜高山帯の針葉樹林に生息する。冬季になると標高の低い場所へ移動する。秋季や冬季は群れを形成して生活し、コガラなどのシジュウカラ科の他種やキクイタダキなどと混群を形成することもある。 食性は雑食で、昆虫、クモ、果実、草木の種子(アカマツやカラマツなどのマツ類の種子も好む)。などを食べる。樹木の枝先付近を動き回ることが多く、樹上で採食を行う。木の幹の隙間に種子などの食物を貯蔵することもある。 繁殖形態は卵生。繁殖期にはペアで縄張りを形成する。樹洞やキツツキの古巣の中に苔類や獣毛、羽毛を敷いた巣に、日本では5-7月に1回に5-8個の卵を産む。メスのみが抱卵し、抱卵期間は14-18日。雛は孵化してから16-18日で巣立ち、巣立ちしてから約2週間で独立する。オスはシジュウカラよりも速いテンポで『ツピン ツピン ツピン』と高木の上でさえずる。
分布
ユーラシア大陸の広範囲にかけてとアフリカ北部のアルジェリア、チュニジア、モロッコおよび日本、台湾に分布する。 日本では亜種ヒガラ(学名:Periparus ater insularis)が北海道、本州、四国、九州(屋久島まで)に周年生息する(留鳥または漂鳥)。
ステータス
国際自然保護連合(IUCN)により、2010年からレッドリストの軽度懸念(LC)の指定を受けている。 日本では以下の都道府県でレッドリストの指定を受けている。 絶滅危惧II類 - 長崎県 準絶滅危惧 - 山口県 地帯別危惧 - 埼玉県