アホウドリ
( アホウドリ属の一種) 学名 : Phoebastria albatrus 属 : アホウドリ属
アホウドリ, ( アホウドリ属の一種)
学名: Phoebastria albatrus
属: アホウドリ属
説明
全長84 - 100センチメートル。翼開張190 - 240センチメートル。体重3.3 - 5.3キログラム。飛行できる現存の鳥類の中では最大級である。 全身の羽衣は白い。後頭から後頸にかけての羽衣は黄色い。尾羽の先端が黒い。翼上面の大雨覆の一部、初列風切、次列風切の一部は黒く、三列風切の先端も黒い。翼下面の色彩は白いが外縁は黒い。 嘴は淡赤色で、先端は青灰色。後肢は淡赤色、青灰色で、水かきの色彩は黒い。 雛の綿羽は黒や暗褐色、灰色。幼鳥は全身の羽衣が黒褐色や暗褐色で、成長に伴い白色部が大きくなる。
サイズ
81 - 183 cm
巣の配置
地面
食性
魚食性
一般的な情報
行動
海洋に生息する。 魚類、甲殻類、軟体動物、動物の死骸を食べる。 繁殖様式は卵生。集団繁殖地(コロニー)を形成する。頸部を伸ばしながら嘴を打ち鳴らして(クラッタリング)求愛する。斜面に窪みを掘った巣に、10 - 11月に1個の卵を産む。通常、巣を作るのは雄の役目であるが、雌が作る様子も確認されている。雌雄交代で抱卵し、抱卵期間は64 - 65日。生後10か月以上で成鳥羽に生え換わる。 大柄な体格ゆえ、離陸には下り坂や向かい風を利用して助走する必要がある。助走中に風向きが変わったりした場合など、十分な揚力を得られず離陸に失敗することもある。
分布
北太平洋に分布。 夏季はベーリング海やアラスカ湾、アリューシャン列島周辺で暮らし、冬季になると繁殖のため日本近海への渡りをおこない南下する。鳥島と尖閣諸島北小島、南小島でのみ繁殖が確認されていた。 2011年と2012年、2014年にはミッドウェー環礁でも繁殖が確認されたほか、2015年には小笠原諸島媒島で戦後初となる繁殖が確認され、以降は嫁島や聟島でも繁殖が確認されている。