コアホウドリ
( アホウドリ属の一種) 学名 : Phoebastria immutabilis 属 : アホウドリ属
コアホウドリ, ( アホウドリ属の一種)
学名: Phoebastria immutabilis
属: アホウドリ属
Photo By silversea_starsong , used under CC-BY-NC-4.0 /Cropped and compressed from original
説明
全長80cm (79-81cm) 、翼開長199cm (195-203cm) 、体重2.3-2.8kg。アホウドリより小さい。雌雄同色で、頭部から体の下面にかけては白く、体上面は黒褐色の羽毛で覆われる。眼先から耳羽(耳孔を覆う羽毛)にかけて黒い。腰から上尾筒は白くて、尾羽の先は黒褐色。翼上面は黒褐色で、翼下面は白いが外縁は黒褐色で太く囲まれ一部に斑がある。 嘴の色彩はピンク色で、先端は青みがかった灰色。足はピンク色。 本種の若鳥や幼鳥の羽色は成鳥とあまり変わらず、嘴の色彩が灰色がかっているぐらいであり、種小名の immutabilis も不変を意味する。雛は全身が先端が白い黒褐色の羽毛で覆われる。
サイズ
89 cm
色
茶
黒
グレー
白
寿命
12年間
巣の配置
地面
一回に産む卵の数
1 卵
孵化期間
1 雛
雛の数
62 - 66 days
巣立つまでの期間
165 days
摂食習慣
レイサンアルバトロスは主に頭足類を食べますが、魚、甲殻類、その他の無脊椎動物も食べます。
生息環境
レイサンアルバトロスは16の営巣地を持ち、北太平洋全体に渡って広範囲に生息しています。繁殖個体数の0.3%を除くすべてが、北西ハワイ諸島、特にミッドウェイとレイサンの島々で見られます。日本近郊の小笠原諸島には小数の個体群が生息し、鳥はグアダルーペ島やその他のレビジャギゲド諸島などのメキシコ沖の島々に植民し始めています。繁殖地から離れると、日本からベーリング海まで、そして南は15°Nまで広範囲に及びます。
食性
魚食性
一般的な情報
行動
繁殖期以外は海洋に生息する。 食性は動物食で、魚類、甲殻類、軟体動物などを食べる。 集団繁殖地(コロニー)を形成する。11-12月に飛来して、斜面に窪みを掘って周囲を盛り上げたり、窪みに小石や枯草を敷いた皿状の巣に、12月のうちに1個の卵を産む。卵は淡黄褐色で鈍端近くには褐色の小斑が密にあり、大きさは約10.1 × 6.8cm。雌雄交代で抱卵し、抱卵期間は約65日。足環標識から42年間を生きた個体の例がある。2018年には、最低67歳以上の雌(愛称ウィズダム:英語で知恵の意)がミッドウェー島で雛を孵した。この雌は1956年に推定5歳以上の時に抱卵中に足環をつけられた。通常は求愛行動に数年を費やし、8~9歳で番になるので、62歳をもっと上回ることも考えられる。この雌は2014-2015年の繁殖期にも産卵をしたが、2015年1月6日に卵が消失しているのが確認された。2016年においてもこの雌は雛を孵し、巣立ちまで育て上げた。この時点で推定65歳とされる。推定66歳とされる2016年12月現在、新たに抱卵中である。2018年1月にもミッドウェー島の営巣地に戻ってきた姿が映像に収められた。2020年1月13日に撮影された写真が現時点(2020年10月)での最新の生存の証拠であり、この写真の投稿時点(同年1月23日)で最低69歳以上である 。
分布
北太平洋。 夏季はベーリング海やアラスカ湾、アリューシャン列島周辺に渡り、冬季になるとハワイ諸島、クラリオン島、ミッドウェー島で繁殖する。日本では小笠原諸島の聟島、聟島の属島の聟島鳥島、嫁島で繁殖が確認されている。
ステータス
IUCNは、レイサンアルバトロスを、個体数の大幅な減少のために脆弱であると分類していますが、個体数は回復している可能性があります。 IUCNは現在、レイサンアルバトロスをほぼ絶滅危惧種に分類しています。レイサンアルバトロスは一般的な種ですが、1900年代初頭の大規模な狩猟からはまだ回復しておらず、羽のハンターが数十万人を殺し、ウェイク島とジョンストン環礁から一掃しています。