ジョウビタキ
( ジョウビタキ属の一種) 学名 : Phoenicurus auroreus 属 : ジョウビタキ属
ジョウビタキ, ( ジョウビタキ属の一種)
学名: Phoenicurus auroreus
属: ジョウビタキ属
Photo By Alpsdake , used under CC-BY-SA-3.0 /Cropped and compressed from original
説明
ジョウビタキは10月から11月にかけて日本にやってくるツグミ科の渡り鳥です。スズメよりやや小さい小鳥で、雄はお腹部分が鮮やかな橙色です。和名は、銀色の髪を指す「尉(ジョウ)」と、火打ち石を打つ音に似た音を発することから「火焚」を指すビタキが組み合わされたものです。
サイズ
14 - 15 cm
食性
食虫性
一般的な情報
行動
平地からの低山の明るく開けた林の中に生息する。冬の日本では人里や都市部の公園などでもよく見られ、身近な冬鳥の一つである。非繁殖期はオスメスともに単独生活を行い、縄張りを作って同種を排斥する習性があり、異性個体や鏡に映った自分の姿にも攻撃を加えるほどである。おじぎのような姿勢で鳴き声をあげて縄張り争いをする。しかし人間に対する警戒心はわりと薄く、3-4 mくらいの所に降り立つこともある。 昆虫類やクモ類などを捕食するが、冬にはピラカンサなどの木の実もよく食べ、ヒサカキなど実をつけた木によく止まっている。 樹洞、崖のくぼみなどに枯葉や苔を使って皿状の巣を作る。5-7個の卵を産み、主に雌が抱卵する。国内での繁殖は全て建物の隙間など人工構造物での営巣である。 地鳴きは自転車のブレーキ音を短くしたような声で、「ヒッ」や「キッ」と聞こえる甲高い声と軽い打撃音のような「カッ」という声を組み合わせた特徴的なものである。「ヒッ」の声はかなり遠くまで届く。早朝にも鳴くことが多く、2度「キッ、キッ」、続いて打撃音の「カッ、カッ」がくる。この打撃音が、火を焚くときの火打石を打ち合わせる音に似ていることから、「火焚き(ヒタキ)」の名が付いたとされる。和名のジョウ(尉)は銀髪を意味する。
分布
チベットから中国東北部、沿海州、バイカル湖周辺で繁殖し、非繁殖期は日本、中国南部、インドシナ半島北部への渡りをおこない越冬する。 日本では冬鳥として全国に渡来する。韓国では留鳥。