センダイムシクイ
( ムシクイ属の一種) 学名 : Phylloscopus coronatus 属 : ムシクイ属
センダイムシクイ, ( ムシクイ属の一種)
学名: Phylloscopus coronatus
属: ムシクイ属
説明
ムシクイ類は種毎の外部形態の差が極めて小さく、鳴声を別にすれば、野外識別の難しいグループである。本種は全長12.5cm。上面は淡い緑褐色で覆われる。下面は白い羽毛で覆われ、体側面から腹部にかけての羽毛は黄色や緑褐色みを帯びる。嘴の基部から正中線を通り後頭部へ続く筋状の斑紋(頭央線)は不明瞭な淡白色で、頭央線が後頭にしかない個体もいる。眼上部にある眉状の斑紋(眉斑)は淡黄色で明瞭。大雨覆には淡黄色の斑紋が入る。 上嘴の色彩は黒褐色で、下嘴の色彩はオレンジ色。後肢の色彩は褐色。
サイズ
12 cm
食性
食虫性
一般的な情報
行動
落葉広葉樹林に生息する。群れは形成せず単独かペアで生活する。 食性は動物食で、昆虫、節足動物などを食べる。樹上を徘徊しながら木の葉の裏にいる獲物を捕食する。 繁殖形態は卵生。植物の根元に枯れ葉などを集めた球状の巣を作り、5-6月に1回に4-6個の卵を産む。抱卵期間は13-16日、雛は孵化してから約14日で巣立つ。ツツドリに托卵の対象とされることもある。
分布
インドネシア、カンボジア、シンガポール、タイ王国、大韓民国、中華人民共和国、朝鮮民主主義人民共和国、日本、バングラデシュ、ベトナム、マレーシア、ミャンマー、ラオス、ロシア東部 中華人民共和国北東部・日本・ロシア南東部・朝鮮半島で繁殖し、冬季になるとマレー半島・ジャワ島・スマトラ島などの東南アジアで越冬する。日本には繁殖のため九州以北に飛来(夏鳥)する。