メボソムシクイ
( ムシクイ属の一種) 学名 : Phylloscopus xanthodryas 属 : ムシクイ属
メボソムシクイ, ( ムシクイ属の一種)
学名: Phylloscopus xanthodryas
属: ムシクイ属
Photo By Lars Petersson
説明
最長初列雨覆よりも第10初列風切の方が長い。第10初列風切の形状および先端は丸みを帯びる傾向がある。コムシクイ・オオムシクイと比較して尾羽や翼長が長く、黄色みが強い。
食性
食虫性
一般的な情報
行動
甲虫目・双翅目・半翅目・鱗翅目の昆虫およびその幼虫、クモなどを食べるが、秋季には果実も食べる。 繁殖形態は卵生。婚姻様式は一夫一妻とされるが、一夫多妻である可能性を指摘する説もある。日本では標高1,500 - 2,500メートルのオオシラビソ・コメツガなどからなる亜高山針葉樹林帯や、ダケカンバ・ハイマツ・ミヤマハンノキなどからなる高山帯で繁殖する。繁殖期にはオスは縄張りを形成する。囀りは4音節で、日本では5月下旬から10月上旬の長期間にわたり囀る。オスは翼や尾羽を上下に動かして求愛(ディスプレイ)するが、苔や小枝を咥えてメスに対して投げる行動も報告されている。茂み・木やササ類の根元・堆積した落ち枝の隙間などにコケなどを組み合わせ側面に入口のある球形の巣を作り、産座に根状菌糸束や細根・獣毛などを敷く。4 - 5個の卵を産む。メスのみが抱卵し、抱卵期間は12 - 13日。雛は孵化してから13 - 14日で巣立つ。ツツドリに託卵されることもある。
分布
日本(本州・四国・九州)で繁殖し、冬季になると中華人民共和国・台湾・フィリピンで越冬しインドネシアでも越冬していると考えられている。 模式標本の産地(模式産地)は廈門(中華人民共和国福建省)