ヤイロチョウ
( Pittaの一種) 学名 : Pitta nympha 属 : Pitta
ヤイロチョウ, ( Pittaの一種)
学名: Pitta nympha
属: Pitta
Photo By Ayuwat Jearwattanakanok
説明
全長18センチメートル。体上面の羽衣は光沢のある緑色、腰や尾羽基部の上面を被う羽毛(上尾筒)は青、喉から胸部、体側面の羽衣は淡黄色や黄褐色、腹部や尾羽基部の下面を被う羽毛(下尾筒)は赤い。尾羽の色彩は黒く、先端は青い。頭頂の羽衣は褐色、嘴の基部から正中線(頭央線)や眼を通り後頭部へ続く筋模様(過眼線)は黒、眼上部にある眉状の斑紋(眉斑)は淡褐色や黄色、黄白色。小雨覆の色彩は明青色、中雨覆や大雨覆、次列風切、三列風切の色彩は光沢のある緑色。初列風切の色彩は黒や黒褐色で、基部に白い斑紋が入る。和名のヤ(八)は数ではなく「多い」の意。 嘴は黒い。後肢は薄橙色。 卵は長径2.5-2.8センチメートル、短径1.9-2.3センチメートル。殻は灰白色で、淡紫褐色や灰色の斑点が入る。
サイズ
19 cm
食性
食虫性
一般的な情報
行動
高木からなる常緑広葉樹林に生息し、樹冠により日光が遮られ下生えが発達しない環境を好む。 食性は動物食で、ミミズ、昆虫、甲殻類などを食べる。 繁殖形態は卵生。繁殖期になると樹上で囀る。林床の下生えのない場所や高木の枝又などに木の枝や葉、コケなどを組みあわせた直径20センチメートルに達するドーム状の巣を作り、日本では5-7月に1回に4-6個の卵を産む。
分布
日本、インドネシア(ボルネオ島)、中華人民共和国、台湾、大韓民国、朝鮮民主主義人民共和国、マレーシア(ボルネオ島) 夏季に日本、台湾、中華人民共和国東部、朝鮮半島で繁殖し、冬季に中華人民共和国南部やボルネオ島へ南下し越冬する。ヤイロチョウ科では最も北に分布する。日本では主に本州中部以南に繁殖のため飛来(夏鳥)し、また日本でのみ本種の確実かつ継続的な繁殖が確認されている。