ムナグロ
( ムナグロ属の一種) 学名 : Pluvialis fulva 属 : ムナグロ属
ムナグロ, ( ムナグロ属の一種)
学名: Pluvialis fulva
属: ムナグロ属
説明
全長は約24 cm、翼開長は約60 cm。雌雄同色。成鳥夏羽は、顔から腹までの下部分が黒く、その上部に白い縁取りがある。背面は黄褐色と黒褐色の斑模様になっている。成鳥冬羽は、体下面が淡黄褐色で腹部が褐色がかった白色である。嘴は黒色。足は灰色みをおびた黒色である。 幼鳥は成鳥の冬羽と似ているが、全体に黄褐色みが強く翼の下面が白っぽい。
サイズ
24 - 25 cm
色
茶
黒
黃
白
寿命
7年間
巣の配置
地面
一回に産む卵の数
4 卵
摂食習慣
主に昆虫、軟体動物、甲殻類、果実
生息環境
ツンドラ(夏);移動中の短い草原、干潟、海岸
食性
水生無脊椎動物捕食性
一般的な情報
行動
繁殖期は極地のツンドラに生息し、6-8月に繁殖する。つがいで生活し、縄張りを持つ。巣は地上に作り、産卵数は普通4卵である。 食性は主に動物食で、昆虫類や甲殻類などを捕食する。草原や田圃で植物の種子をついばむこともある。 渡りの時期や越冬時には、水田や草原、干潟や河原、河口などに生息する。体型の似ているダイゼンと比べると、やや乾いた環境を好む傾向がある。特に、越冬地では干潟や河原よりも、畑や公園の芝生などの方でよく観察されている。 飛翔しながら「ピョピョー」「キビョー」などの声で鳴く。
分布
シベリアとアラスカ西部のツンドラで繁殖し、冬季は東南アジアやオーストラリア、インド、アフリカ東部などへの渡りをおこない越冬する。 日本へは旅鳥として春と秋の渡りの時期に全国に飛来する。本州の中部以南の地域では、越冬する個体もある。南西諸島や小笠原諸島では、普通に越冬している。
ステータス
国際自然保護連合(IUCN)により、軽度懸念(LC)の指定を受けている。 日本の以下の都道府県で、レッドリストの指定を受けている。 絶滅危惧II類 - 東京都(区部、北多摩、南多摩、西多摩) 準絶滅危惧種 - 京都府(春秋に旅鳥として飛来し、近年減少している。) 準絶滅危惧 - 大阪府 一般保護生物(D) - 千葉県(環境省の準絶滅危惧種に相当。) 減少種 - 神奈川県(非繁殖期)