ハワイシロハラミズナギドリ
( シロハラミズナギドリ属の一種) 学名 : Pterodroma sandwichensis 属 : シロハラミズナギドリ属
ハワイシロハラミズナギドリ, ( シロハラミズナギドリ属の一種)
学名: Pterodroma sandwichensis
属: シロハラミズナギドリ属
Photo By Don Roberson
説明
全長はおよそ43センチメートル、翼開長は92センチメートルで、翼は長くて幅が狭い。翼や尾の上面は黒褐色で、煤けたような色。下面は白くて、翼下面は白色だが黒い縁がある。また腋羽にも黒い色が認められるが目立たない。額は白く、頭は後頭にかけて黒色である。くちばしは黒く、足は桃色で水かきが黒色の2色である。
サイズ
23 - 41 cm
巣の配置
地中の穴
摂食習慣
餌は50-75 %がイカで、その他は魚類や甲殻類である。
食性
魚食性
一般的な情報
分布
ハワイ諸島周辺を中心としてアリューシャン列島以南の海洋上に分布する。かつてニイハウ島を除くハワイ諸島のすべての主要地に生息したが、今日ではマウイ島のハレアカラ・クレーターにほぼ限定される。少数の個体はハワイ島のマウナ・ロア山、カウアイ島のワイメア・キャニオン (Waimea Canyon)、ラナイ島のラナイハレ山(ラナイハレ、Lānaʻihale)に生息し、モロカイ島にも生息するとも考えられる。12月から3月の非繁殖期には、やや東の熱帯域に移動する個体が多い。 日本では迷鳥として、1976年9月4日に初めて1羽が岩手県滝沢村の水田で拾得されたが、翌日死亡した。この個体は当初オオシロハラミズナギドリとされたが、その後本種と同定されたことにより、ハワイシロハラミズナギドリの和名がつけられた。また千葉県でも保護されたことがある。
ステータス
絶滅の危険性が高い種であり、IUCNレッドリストにおいては危急種とされている。開発による生息地の損失に加え、最大の脅威は人的に移入された野猫(ノネコ)やジャワマングース、クマネズミ類であり、それらはすべて巣穴の内部に入って無力である雛を食べる。ハレアカラ国立公園においては、ハワイシロハラミズナギドリのみでなく、捕食者の餌食となる多くの他の希少なハワイの鳥類の保全のために、野生化した動物の個体数を減らす多くの努力がなされている。
Photo By Don Roberson