カグー
( Rhynochetosの一種) 学名 : Rhynochetos jubatus 属 : Rhynochetos
カグー, ( Rhynochetosの一種)
学名: Rhynochetos jubatus
属: Rhynochetos
Photo By Don Roberson
説明
全長55センチメートル。頭部から後方へ、羽毛が伸長(冠羽)する。種小名jubatusは「鬣のある」の意。全身は明灰色で、背は褐色を帯びる。翼には黒、白、褐色の斑紋が入る。 虹彩は赤い。鼻孔は、角質状の覆いで保護されている。嘴や後肢は、頑丈で長い。嘴は、下方へ湾曲する。趾は小型で、趾の間には水かきがない。嘴や後肢の色彩は赤い。 卵は長径6.2センチメートル、短径4.5センチメートル。殻は淡褐色で、暗褐色や灰色の斑紋が入る。雛の綿羽は褐色で、黄色い斑紋が入る。幼鳥は、全身が褐色みを帯びる。
サイズ
55 cm
巣の配置
地面
食性
雑食性
一般的な情報
行動
標高1,400メートル以下にある、森林に生息する。地表棲で、飛翔することはできない。夜行性や半夜行性と考えられているが、抱卵期を除いて昼間の方が活動するという報告もある。名前は生息地での呼称で、鳴き声に由来する。外敵に襲われると、冠羽を逆立たり翼を広げて威嚇する。 昆虫、ミミズ、陸棲の巻貝Placostylus bavayiなどを食べる。足踏みをして獲物を探し、地中にいる獲物は嘴で掘りだして食べる。 繁殖様式は卵生。繁殖期になると雌雄が向かい合って冠羽を逆立てたり翼を広げ、相手の周囲を徘徊するなどして求愛する。繁殖期の夜間や薄明時にオスが鳴いた後に、メスが鳴くことを数回繰り返し10分以上鳴き交わすこともある。地面の窪みに葉や枝を敷いた巣を作り、5 - 12月に1回に1個の卵を産む。雌雄交代で、抱卵・育雛を行う。抱卵期間は35 - 40日。雛は孵化してから3日で巣から離れる。孵化してから、3 - 4か月で独立する。
Photo By Don Roberson