アカアシミツユビカモメ
( ミツユビカモメ属の一種) 学名 : Rissa brevirostris 属 : ミツユビカモメ属
アカアシミツユビカモメ, ( ミツユビカモメ属の一種)
学名: Rissa brevirostris
属: ミツユビカモメ属
説明
全長35-40cm。翼開長85-92cm。頭部や胴体下面は白い羽毛で被われ、尾羽の色彩も白い。背中や翼は青みがかった濃灰色の羽毛で被われ、初列風切の先端は黒い。 額は盛りあがり、頭頂は平坦。眼は大型で、薄暮時や夜間でも活動できる。嘴は太くて短い。種小名brevirostrisは「短い嘴の」の意。嘴の色彩は黄色。後肢は非常に短く、色彩は赤い。 幼鳥は嘴の色彩が黒く、後肢の色彩が黄色や褐色。冬羽は頬に黒や暗灰色の斑紋、後頭に灰色の斑紋が入る。若鳥は初列風切の内側や次列風切の色彩が白い。
サイズ
23 - 41 cm
巣の配置
崖
食性
魚食性
一般的な情報
行動
外洋に生息する。繁殖期以外で陸地に接近することは少ない。 食性は動物食で、魚類、軟体動物などを食べる。海面に浮かびながら頭部だけを海中に入れて獲物を捕えるが、潜水して獲物を捕らえることもある。薄明時や夜間にも採食を行うと考えられており、日照時間の短い高緯度地域における適応と考えられている。 繁殖形態は卵生。大規模な集団繁殖地(コロニー)を形成する。岸壁などに泥や枯草などを踏み固めた皿状の巣を作り、1回に1個(以前は1回に2-3個だったとされる)の卵を産む。
分布
北太平洋 アリューシャン列島、コマンドル諸島、プリビロフ諸島など(繁殖地は6か所が確認され、最大の繁殖地はプリビロフ諸島のセント・ジョージ島)で繁殖し、アラスカ湾やベーリング海周辺の北太平洋で越冬する。日本では冬季にまれな冬鳥、迷鳥として飛来した例(北海道、利根川河口)がある。