カンムリワシ
( カンムリワシ属の一種) 学名 : Spilornis cheela 属 : カンムリワシ属
カンムリワシ, ( カンムリワシ属の一種)
学名: Spilornis cheela
属: カンムリワシ属
説明
一般的な情報
行動
湿地、水田、マングローブ林等に生息する。 食性は動物食で、両生類、爬虫類、甲殻類、昆虫類等を捕食する。特にヘビを好み、英名のCrested Serpent Eagle(カンムリヘビワシ、ただしヘビクイワシ科は別科)はこの食性に因む命名。南西諸島にはトビが生息しないため、トビと同じような生態的地位を占め、時には自動車に轢かれた小動物の死骸を食べることもある。樹上や電柱から獲物が通りかかるのを待ち、獲物を見つけると襲いかかる。通常のタカ類は空中から獲物に直接爪を立てる事が多いが、本種は一度獲物の傍に降り立って地上で攻撃することが多く、そのため狩りに失敗することも多い。 3-4月に樹上に木の枝を組み合わせた皿状の巣を作り、1個の卵を産む。抱卵日数は35日で、雌雄ともに抱卵する。雛は孵化してから60数日で巣立ちを終え、翌年の春に独立する。 従来、日本では繁殖が確認されていなかったが、1981年に写真家の宮崎学によって3巣の営巣が西表島で見つかり、八重山諸島での繁殖が確定された。
分布
インド、インドネシア、スリランカ、タイ、中国南部(福建、広東、雲南など)、日本(八重山列島: 石垣島、西表島、与那国島)、ベトナム
ステータス
LEAST CONCERN (IUCN Red List Ver. 3.1 (2001)) ワシントン条約附属書II 絶滅危惧IA類 (CR)(環境省レッドリスト) 特別天然記念物 国内希少野生動植物種(種の保存法) - 1993年