コアジサシ
( Sternulaの一種) 学名 : Sternula albifrons 属 : Sternula
コアジサシ, ( Sternulaの一種)
学名: Sternula albifrons
属: Sternula
Photo By Jimfbleak , used under CC-BY-SA-2.5 /Cropped and compressed from original
説明
全長は24 cm、ツグミやヒヨドリと同じくらいの大きさでアジサシよりも小さい。翼開長は約53 cm。翼と尾羽がツバメのように細くとがっていて、嘴もまっすぐのびる。 夏羽では頭は黒く、額、のど、腹が白、他の体の部分はうすい灰色で、嘴は黄色、脚はだいだい色。 冬羽では嘴と脚が黒くなり、額の白い部分が拡がる。
サイズ
28 cm
寿命
21年
巣の配置
地面
食性
魚食性
一般的な情報
行動
海岸や川などの水辺に生息し、狙いをつけて水にダイビングして魚をとらえる。その様子から鯵刺(あじさし)の名前がつけられたと思われる。同様の理由から鮎鷹(あゆたか)の異称も。狙いをつけるときには短時間ながらホバリング(停空飛行)をすることもある。 繁殖前にはオスがメスへ獲物をプレゼントする「求愛給餌」がみられる。巣は川原、砂浜、埋立地などに集団繁殖地(コロニー)を作って外敵の侵入に備える。地面にくぼみを作って2、3個の卵を産む。卵とヒナはまだらもようで石ころと区別がつきにくくなっている。
分布
ユーラシア大陸の中緯度地域で繁殖し、アフリカからオーストラリアにかけての沿岸部で越冬する。またカリブ海沿岸域やハワイ諸島にも分布している。 日本では本州以南に夏鳥として渡ってきて繁殖するが、繁殖地となる場所の減少にともない数が減っている。また、カラスによる捕食も個体数減少の一因とされ、東京都ではカラスの撃退に一役買うというミツバチの箱を設置することを決めている。
ステータス
国際自然保護連合(IUCN)により、軽度懸念(LC)の指定を受けている。 日本では環境省により鳥類レッドリストで絶滅危惧II類(VU)の指定を受けている。また、以下の都道府県でレッドリストの指定を受けている(統一カテゴリ)。 絶滅危惧I類(CR+EN) - 青森県、秋田県、山形県、福島県、栃木県、群馬県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、富山県、石川県、福井県、長野県、静岡県、愛知県、三重県、大阪府、和歌山県、鳥取県、岡山県、広島県、徳島県、香川県、高知県、長崎県、熊本県、大分県、宮崎県、鹿児島県 絶滅危惧II類(VU) - 岩手県、宮城県、茨城県、岐阜県、京都府、兵庫県、奈良県、島根県、山口県、愛媛県、福岡県、佐賀県、沖縄県 準絶滅危惧(NT) - 新潟県、山梨県、滋賀県 絶滅危惧II類 (VU)(環境省レッドリスト)
Photo By Jimfbleak , used under CC-BY-SA-2.5 /Cropped and compressed from original