キアシシギ
( クサシギ属の一種) 学名 : Tringa brevipes 属 : クサシギ属
キアシシギ, ( クサシギ属の一種)
学名: Tringa brevipes
属: クサシギ属
Photo By Francesco Veronesi , used under CC-BY-SA-2.0 /Cropped and compressed from original
説明
全長は約25cm、翼開長は約55 cm。成鳥夏羽は、体の上面が灰褐色で眉斑、頬、体の下面は白色。顔から頸にかけては灰褐色の縦斑が、脇から胸にかけては横斑がある。成鳥冬羽は、体の下面が淡い灰褐色になり、体の下面の斑は不鮮明になる。 雌雄同色である。 足は黄色で、他のシギに比べて短めである。嘴は黒く、基部は灰色がかった黄色。
サイズ
25 cm (10 in)
色
黒
グレー
白
巣の配置
地面
食性
水生無脊椎動物捕食性
一般的な情報
行動
非繁殖期には、砂浜や干潟、磯、水田などに生息する。群れで行動することが多い。海岸部からかなり離れた河川でも観察されることもあるが、この場合、単独か多くても数羽のことが普通である。繁殖期は樹木の疎らな草原や川原、小石が混じったツンドラ地帯に生息する。 水深の浅い場所を歩きながら、カニや昆虫類などを食べる。防波堤、テトラポット、海岸の石の上などで休む。 地上に営巣するが、木の上のツグミの古巣に営巣した例もある。20世紀始めまで、本種の巣は未発見だった。通常4卵を産む。 ピュイピュイとすんだ声で鳴いたり、飛びながらピュイーと鳴く。
分布
シベリア北東部やカムチャツカ半島などで繁殖し、冬季は東南アジア、ニューギニア、オーストラリアに渡りをおこない越冬する。 日本では旅鳥として、北海道から沖縄までの各地で、春は4月から5月、秋は他のシギ・チドリよりも早く7月下旬から観察され始め、10月ごろまでごく普通に観察される。九州や南西諸島では、越冬する個体もある。
ステータス
国際自然保護連合(IUCN)により、軽度懸念(LC)の指定を受けている。 日本の以下の都道府県でレッドリストの指定を受けている 絶滅危惧II類 - 東京都(区部、北多摩、南多摩、西多摩)、神奈川県(非繁殖期) 一般保護生物(C) - 千葉県(環境省の絶滅危惧II類に相当。旅鳥として、干潟や湿地に飛来する。) 準絶滅危惧 - 京都府(近年飛来数が減少している。)、大阪府 希少種 - 滋賀県(環境省の準絶滅危惧に相当)
Photo By Francesco Veronesi , used under CC-BY-SA-2.0 /Cropped and compressed from original