タカブシギ
( クサシギ属の一種) 学名 : Tringa glareola 属 : クサシギ属
タカブシギ, ( クサシギ属の一種)
学名: Tringa glareola
属: クサシギ属
説明
タカブシギは春と秋の渡りの時期に河川、湖沼、水田、干潟などに現れる中型のシギです。脚が長いため、飛ぶと尾よりも後ろに伸びます。本種は猛禽類ではありませんが、「鷹斑(たかふ)」と呼ばれる猛禽類が持つ立派な模様の羽を持っています。「クサシギ」に似ていますが、本種の方が若干小さく、背面の褐色が薄い点が見分けるポイントとされています。
サイズ
20 cm
色
茶
グレー
白
寿命
9年
食性
食虫性
一般的な情報
行動
非繁殖期は数羽から数十羽程度の小さな群れを形成し、水田、湿地、川岸等の淡水域に生息する。主に内陸部でよく観察され、海水域に入ることはほとんどない。繁殖期は、湿地や樹木の疎らな草原などに生息する。 泥の中を嘴で探りながら、昆虫類、貝類等を採食する。 繁殖期には、他のシギ類同様にディスプレー飛翔を行う。地上に営巣するが、樹上の他の鳥類の古巣を利用した例も知られる。通常4卵を産み、抱卵日数は22-23日程度である。 「ピッピッピッ」という短い声を続けて鳴く。
分布
ユーラシア大陸北部で繁殖し、冬季はアフリカ、インド、東南アジア、ニューギニア、オーストラリアなどに渡り越冬する。 日本では、旅鳥として春と秋の渡りの時期に全国的に渡来する。関東地方より南部では、少数が冬鳥として越冬する。
ステータス
国際自然保護連合(IUCN)により、レッドリストの軽度懸念(LC)の指定を受けている。 日本では環境省により、レッドリストの絶滅危惧II類の指定を受けている。また以下の都道府県などで、レッドリストの指定を受けている。平成19年度重要生態系監視地域モニタリング推進事業で干潟生態系の指標生物群のシギ類の一種として、全国の主な生息地で飛来数調査が行われている。 絶滅危惧II類 (VU)(環境省レッドリスト) 絶滅危惧IB類 - 東京都区部(北多摩、南多摩、西多摩は絶滅危惧II類) 重要保護生物(B) - 千葉県(環境省の絶滅危惧IB類相当)、千葉市では「A最重要保護生物」(環境省の絶滅危惧IA類相当) 絶滅危惧II類 - 静岡県、愛知県、福岡県 準絶滅危惧 - 神奈川県、京都府、大阪府、高知県 希少種(環境省の準絶滅危惧相当) - 滋賀県、奈良県