ヒメクイナ
( ヒメクイナ属の一種) 学名 : Zapornia pusilla 属 : ヒメクイナ属
ヒメクイナ, ( ヒメクイナ属の一種)
学名: Zapornia pusilla
属: ヒメクイナ属
Photo By Ayuwat Jearwattanakanok
説明
全長16-20センチメートル。翼開張33-37センチメートル。種小名pusillaは「とても小さい」の意。上面や体側面の羽衣は褐色や赤褐色で、体上面の羽毛は外縁(羽縁)が白く羽軸に沿って黒い斑紋(軸斑)が入る。顔や胸部の羽衣は青灰色で、嘴から眼を通り側頭部にかけて褐色の筋模様(過眼線)が入る。体側面や腹部には白と黒の横縞が入る。 虹彩は赤や橙色。嘴の色彩は黄緑色。後肢の色彩は緑褐色。 幼鳥は顔や胸部の羽衣が淡褐色。
サイズ
19 cm
巣の配置
地面
食性
水生無脊椎動物捕食性
一般的な情報
行動
湖沼、池、湿原、水田などに生息する。群れは形成せず、単独もしくはペアで生活する。 食性は雑食で、主に昆虫を食べるがクモ、軟体動物、爬虫類、植物なども食べる。水面を泳いだり水生植物の上を徘徊し、獲物を捕食する。 繁殖形態は卵生。繁殖期には縄張りを形成する。水辺の茂みに枯草を組み合わせた巣を作り、日本では5-8月に4-9個の卵を産む。雌雄交代で抱卵し、抱卵期間は14-20日。雛は孵化後すぐに巣から離れ、孵化してから約35日で飛翔できるようになる。生後1年で性成熟する。
分布
P. p. affinis ニュージーランド P. p. intermedia ヨーロッパ P. p. mayri パプアニューギニア P. p. mira インドネシア(ボルネオ島東部) P. p. obscura アンゴラ、ウガンダ、ケニア、ザンビア、ジンバブエ、ソマリア、ナミビア、ボツワナ、マダガスカル、マラウイ、南アフリカ共和国、モザンビーク P. p. palustris オーストラリア P. p. pusilla 黒海沿岸部からロシア南東部にかけての地域で繁殖し、冬季になるとインド南部、中華人民共和国、フィリピン、マレーシアへ南下し越冬する。 日本では基亜種が夏季に北海道、本州中部以北で繁殖する(夏鳥)が、一部の個体は本州以南で周年生息する(留鳥)。