オオトラツグミ
( トラツグミ属の一種) 学名 : Zoothera major 属 : トラツグミ属
オオトラツグミ, ( トラツグミ属の一種)
学名: Zoothera major
属: トラツグミ属
説明
全長は約30cmで、トラツグミとその近縁種中では体が最大の個体群である。トラツグミと外見は似ており、羽の色がやや暗色で紋様が不鮮明である。野外での識別はかなりむずかしい。尾羽の枚数が、本種は12枚、トラツグミは14枚である。
一般的な情報
行動
奄美大島の常緑照葉樹天然林に生息する。地上で歩きながら採食し、巣の雛には主にミミズを給餌する。枝にとまって夜をすごす(塒)。繁殖期の前半(2月〜4月初旬)には、澄んだ、響きのよい、よく通る声で夜明け前の30分程の暗い間に一斉にさえずる。繁殖期以外の季節には、繁殖期よりも広い範囲で夜も昼も散発的に(不定時、低頻度で)さえずりの声が聞かれる。
分布
日本の奄美大島にのみ留鳥として生息する。隣接する加計呂麻島では、伝聞として冬に渡来した可能性が示唆されている。NPO法人奄美野鳥の会等により継続して実施されている繁殖期の調査により、2006年頃から個体数、分布域ともに回復傾向にあり、2010年頃からは300羽以上のさえずっている個体が確認されている。